旬農
2024.04.01中野の旬、直売所の旬!『旬』の『農』作物、それに関わる、生産者さんにお伺いした話など、旬な情報をお届け。
今回は、冬に旬な果物イチゴとその生産者さんにお話しをお伺いしました。
目次
旬の① 旬農の匠 イチゴ生産者 荻原和正さんの話
旬の② イチゴ栽培の施設見学
旬の③ イチゴ収穫体験
旬の④ イチゴの魅力 ~紅ほっぺ・さがほのか~
旬の⑤ いきいき館で大好評販売中!
旬の⑥ まとめ
今回はイチゴ生産者の荻原和正さんにお話しをお伺いしました。
ー今日はよろしくお願いします!初めに荻原さんのことを教えてください。
「私が高校生の頃に、(冬場の収入になる農作物を)ということで、先代がイチゴを作り始めました。大学に進学し、将来を考える中、自身が長男であることから、家業を引き継ぐものだろうと心で感じていました。そういったこともあり、自然と気持ちも、多くの方が好きなイチゴを作ろう!と変わっていき、23歳から就農しました。就農後、イチゴが実っている光景を見た時に感動があったのを覚えています。今では、イチゴ栽培に関わって20年近くになりますね。」
ーありがとうございます!若手の就農者さんが少なく感じる昨今ですが、荻原さんの様に早くから就農し、技術や知識もある方は貴重ですね!
ーでは、続いての質問です!栽培しているイチゴの品種と、栽培している上での出来事などを教えてください。
「現在、栽培しているイチゴの品種は、『紅ほっぺ』と『さがほのか』の2種類です。栽培をする上で、大切にしていることは、『味にばらつきがない様にすること』と『新鮮なものをお届けすること』です。味のばらつきをださない為に、液肥の量を調整して灌水チューブで流す、より新鮮でより美味しいタイミングで食べてもらう為に、(収穫時期、出荷時期、出荷先)などを考慮して収穫する、といった様な努力をしています。以前、品種によっては、うどんこ病に悩まされましたが、防除の消毒を定期的にしっかりとすることで、最近ではほとんどでなくなりました。
徐々に口コミで販売先も広がっています。今では、直売所や新鮮屋さんに出荷するだけでなく、シャトレーゼやミミエデンさんといったケーキ屋さんに納品したり、学校給食にもイチゴを使ってもらっています。そういったところに納品の場合、サイズの指定があって非常に大変ではあります。ですが、子供から(給食のイチゴ美味しかったよ!)といった報告をもらえた時や、購入した方から(美味しかったから贈り物にしたい)と注文をいただいた時などは嬉しかったですね。」
ーあの美味しいイチゴは、多くの努力と工夫で消費者に届いているんですね!
ーそれでは、最後の質問です!農家さんの本音を聞きたい!ということでお聞きします。生まれ変わったとしたら次は何を作りたい(栽培)したいですか?そして、逆に作りたくないものは何ですか?
「そうですね~。もう農家はやりたくないですね!絶対にいやですね!!(笑)あらかじめ色々と準備したりすることで、勤め人の方よりも時間の融通がきくこともありますが、農繁期になると休みはほぼとれません。子供の休みに合わせるのが難しい時もあります。特にイチゴは毎日かかさず実ってくれます。時期ともなるとフィーバーしたかのように沢山のイチゴが収穫できます。その時はイチゴに、(収穫が大変だから)待ってくれ!空気をよんでくれ!って思いますね。」
ーそ、そうなんですね。あれだけの美味しいイチゴを作る苦労があるからこその本音ですね!
「ただ、どうしてもやる!となったら量より質で勝負したいですね!小規模で高級路線なら、もう一度イチゴを作ってもいいかも?と思います。」
ーやはりイチゴが一番ですね!楽しい本音をお聞かせいただきありがとうございます!
ー質問は以上となります。沢山の質問にお答えいただきありがとうございます。
続いては・・↓↓↓
実際に栽培しているハウス(栽培施設)を見学させていただきました↑↑↑ 中はとても広く写真でその広さを伝えられないのが残念です。平面にしたら、フットサルの試合が2試合同時に出来そうなぐらい広いです。これと同サイズのハウスが2棟、紅ほっぺ、さがほのか、それぞれで栽培していらっしゃいます。この広さハウスで、収穫、液肥調整、防除の消毒、一日の中での温度管理とやることが満載です。農繫期は5~6人で収穫荷造りまでと、これらを毎日行っているとのことでした。これの大変さも、文字だけでは伝えるきることができませんが、取材者にはとても行うのは無理です( ;∀;) より一層ありがたくイチゴを食べていこう!と感じました。
荻原さんのご厚意に甘えて・・↓↓↓
「縦にくるっと回して、ひょいっと、もいでください」荻原さん談。
「む、むずかしい」取材者談。
しかし、指導のおかげで・・↓↓↓
とったどー、ということで、もぎたてをいただきました!みずみずしく、いつもよりも更に美味しい気がします。これが、収穫効果でしょうか。収穫させていただいたのは『紅ほっぺ』です。食欲が先行し、いただいている写真撮り忘れました (-_-;) すいません。
続いて、荻原さんが出荷してくれているイチゴの魅力をご紹介↓↓↓
「紅ほっぺは、味が濃くて、甘味と酸味のバランスが良いイチゴ」
「さがほのかは、酸味がなくやさしい甘味で香りが強め」
荻原さんより特徴を教えていただきました。↑↑の画像のイチゴの魅力欄は取材者の食べた気持ちも乗っかっております。荻原さんの推しは「紅ほっぺ」だそうです。理由をお伺いしたところ、「紅ほっぺは単純に甘味だけでなく、酸味もしっかりミックスされて、ジューシーに仕上がっている」とのこと。奥が深いです。さすがです。プロの目線です。確かに、と感じました。
更に、荻原さんの奥様から、イチゴの美味しい食べ方を教えていただきました。↓↓↓
早速試しましたがとても美味しかったです!凍ったイチゴの食感がこれまた良い!です。なので、冷やすだけでなく、凍らせるのがおすすめです!イチゴをご購入の際はお試しください。
そして、そして、この美味しいイチゴを購入できるのは・・・↓↓↓
「紅ほっぺ」「さがほのか」は農産物直売所 信州なかのいきいき館でお買い求めいただけます。写真の様に沢山のイチゴが入った規格の出荷品もございます。(おすすめです!)荻原さんには、毎日新鮮なイチゴを出荷していただいています。収穫初めの方が実が大きいそうです。まだまだ間に合います。お立ちよりの際には、今が旬の荻原和正さんのイチゴを是非ご賞味くださいね!
まとめ
今回はイチゴ生産の現場にお邪魔しまして、沢山のお話しを聞かせていただきました。スーパーや直売所に並ぶイチゴには、今更ですが、様々な努力や工夫、ご苦労があるんだな、と改めて感じました。そんなこともあって取材前に一度食べたばかりなのに、取材後すぐにまた購入してしまいました!そのぐらい荻原さんのイチゴは美味しいです。大きいです。取材者の娘も大満足です。荻原さんに感謝です。是非皆様にもイチゴを堪能していただきたいです。最後に荻原さんから教わった「イチゴを狩る時の美味しいイチゴの選び方」をこそっとご紹介。イチゴはいびつな形の方が実はぎゅっと旨味がつまって美味しいそうですよ。イチゴ狩りの機会がありましたらこちらも是非お試しください。
ここまでお読みいただきありがとうございます。旬農では、季節の、中野市の、生産者さんの、様々な『旬』をこれからも配信していきます。耳よりで旬な情報がありましたら是非教えてくださいね!次回も旬をお届けします。お楽しみに!
今回の著者プロフィール
・取材は初めてのいわゆる初心者
・イチゴはいつも娘にとられる昭和うまれの40代
・猫をなでたり、だっこをする方の専門